新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
頭の中がコロナばかりになっていませんか?実は、コロナとは関係なく、顧客、市場、技術、社会は変わり続けています。そして、各社ともそこへ向けて決して歩みを止めてはいません。
もしかして、「社会の正常化」を待っていませんか?マスクは当分手放せそうにありませんが、経営者にとっては今が「異常」ではありません。これもまた、対応すべき日常です。
きぼうパートナーでも、経営の判断、情報収集、そして遂行のサポートを引き続き全力で進め、成果をあげていきたいと思っています。
今年弊社が取り組みたい、重要に思っているテーマが2つあります。年初にあたってそれをここで述べさせていただきます。
①若い優秀な人たちに選ばれる会社になるには?
日本では、長らく、会社=社会という固定概念が、働く人にも、その家族にも強くあり、会社は社員を守り、社員は会社に人生のすべてをささげることで双方が、そして大黒柱たる男性に従属する家族がハッピーになると信じられてきました。そのために長い長い忍従が美徳とされてきました。しかし、これが幻想であることが詳らかにされ、そして男性と女性の「幸福」の概念は大きく変わってきました。
少しづつではありますが、特に会社にとって必要な実力のある人材は、躊躇なく会社を、そして仕事を選択するようになってきています。それは、40代よりも30代、30代よりも20代でより顕著です。どうしたら彼らに選ばれる会社になるのか?は、給与水準だけでもなく、また成果主義に走ればそれでよいというものでもなく、福利厚生でもありません。これは人事の仕事ではなく(そもそも中小企業に人事の専従なんてなかなかいませんが)、経営の仕事です。
もちろん、十分強い事業があり、それが社会での存在価値が認められ、そのうえ自分の将来の発展性などが感じられる「総合力」とそれを適切に発信する力が必要とされます。そして会社の存続にとって決定的に重要な課題です。
今年も様々なテーマを週2回程度発信していきたいと思いますが、その際にこの視点をもってご説明していきたいと思っています。
②社会の断片化はチャンス?
皆が自分の利益を増やすために自分を正当化し、自分以外を否定するようになっているように見えます。
「トランプ後」のアメリカの政治テーマが「分断の克服」であるように、この10年、特に「社会の分断」がことさらに意識されるようになりました。分断自体は昔から存在していたものです。しかし、日本社会においては、総パイの増加が見込めない状況が長く続き、財政出動も限界に達し、セロサムゲームの奪い合いであり、あるいは巨大な中国、あるいは韓国との富の取り合いであることがわかりやすくなってしまっています。
私は、この状況を改善したいと思っているわけではありません。それは政治の仕事と割り切っていて、経営者は、自社の株主と従業員のパイを増やせばよく、そのために継続的に市場の支持を得られるようにすることをお手伝いしていきたいと思っています。ただ、その際に対処しなければならない「市場」がこれまで以上に断片化しており、言ってみれば、「神」もいないし、「大衆」もいない市場になってきました。
私はこれは実は中小企業にとってはチャンスの面もあると思っています。大企業はどうしても、10億円、100億円のビジネスでなければ評価されない世界ですが、今の日本社会で一つのビジネスでこれを実現するのは大変になってきています。むしろ、1億円のものを少しずつ変えながら10個、100個作る方が現実的だとも思います。ただし、そのためには、「プロモーション」だけではなく、トータルのマーケティング(本来の意味の)と、そして力強くて機敏で賢い営業がこれまで以上に必要になっていると感じています。
リソースに乏しい中小企業にはこうしたことを知っていてきちんと取り組めているケースが少なく、目前の顧客、注文ばかりを追いかけている傾向が強いですが、なんとかこれを支援していきたいと思っています。
というわけで新年1発目の連続特集は、「中小企業の価格論」を次回からお送りしたいと思います。
訪問先でお会いした方に、「読んでますよ。あの記事、結構響きました」と言っていただけることも多く、今年も週2回(月木の予定)の記事掲載を続けていきたいと思っています。また、Facebookの方で、時節柄などから面白そうな過去記事を週2回こちらにアップしていく予定です。
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