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アンテナ 「具体的に」張ってますか?

先日、不思議な体験をしました。ある伝統的産業の社長さんと、自社直販のルート開拓の企画の相談をしていたのですが、その時、私の提案書には「インバウンドに熱心な高級ホテルの部屋をプロデュースさせてもらう」(デザイン、ルートはアンテナ張っておいて今後見つける)と書いてありました。

そのお客様も創業146年で新しいことに取り組もうとしていますし、私もすべての商品の商流やプロモーション手法に精通しているわけではありません。しかし、相手の社長さんが、この方向で一生懸命やりたい、と言ってくれるならば、私か社長のどちらかがその関連の情報を近い将来手に入れられる、と確信していました。

社長からはぜひやりたい、と言われて私も売上とは別にぜひこの仕事を成功させたい、と意気投合して充実感を感じて帰ったその翌日、社長から連絡があり、「高校の同級生が都内のある高級ホテルのプロデュースを行うらしくて、さっき電話で打ち合わせの依頼があった。」というのです。なんという偶然かと思いましたが、同時に社長にツキが向いているということも感じました。

 

実は、こんな幸運がなくても、その日の帰りの電車の中で私は、TwitterやFacebookで関連しそうな情報発信者を数十人ピックアップしてフォローしていました。翌日いろいろな情報が入り始めていましたが、中にはずれているものもあり、それはフォロー解除し、また便利なことにTwitterではあるジャンルをフォローすると、それに関連する「お勧め」が提示されるので、関連する情報発信者を簡単に見つけることができます。それらを追加でフォローしていました。そうすると、今度はPCやスマホで表示される広告がそれに関連する業界の広告が増えてきます。広告であることを前提に、業界の解決されるべき問題点や主なプレイヤー、業界に接触しているであろう業者がそこからわかってきます。そうしていると基礎的な用語やプレイヤーがわかってきますので、今度はテレビやネットの記事を見ていても、関連する事項がでてくると紐づけてキャッチし解釈することができるようになります。

ここまでくれば、調べたいことが自分でわかってくるので、それをGoogleで検索していけば一通りの知識は身に着けることができます。ここまで専従的に進められれば2日、他のことと並行して進めながらでも3、4日で基礎的な部分はわかるようにできます。

経営を変えよう、改善しようとおもうと、いままで知らなかった情報、業界や付き合わなかった人と交流して情報を収集していくことがまず最初の一歩です。強い決意と多少のツールの知識さえあれば、アンテナ張るのは上のように昔に比べて格段に容易になりました。実は、その初期の取り組みの要領の良さというのは、プロジェクトの計画のち密さや進行のスピード感にとても大きく影響しています。

さあ、早速やってみてください。

 

 

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