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本当にありがとうございました(の歳末大放出)

代表の私は今年7月に会社を辞め、「きぼうパートナー」を起業しました。実は、辞めるにあたって、何の計画も準備もない状態、家族の同意をない(今でもない)状態でして、最初の半年は地道に生活費を稼ごうと手を動かしつつ、時間の切り売りに励んできました。普段、「若い経営者を手伝っている」みたいな偉そうな口をきいていますが、その一方では実情として、彼らに金銭的にも精神的にも支えられて何とかやってくることができました。

本当にありがとうございました。

 

私自身は、小売業の店頭と商品部、出店戦略から、システム開発、中国現地法人総経理、プロモーション会社の管理系取締役等々雑多な経歴を20年弱してきて、経営管理の「実務知識」はあるつもりでしたが、それでも自分で事業を継続する力(主として精神力)があるようには思っていませんでしたし、妻は「サラリーマンの安定」を維持するよう強く求めていました。(しつこいですが、今でもです)それが会社勤務の最後の4年ほど、法人向けの営業を行う会社の責任者をやらせてもらい、自分でも必死で営業するという経験を(本格的にやるのは実に20代の時以来久しぶりでした)して、その時に協力してくださった社外の方々にやめて起業した、と言った後の精神的、営業的バックアップをたくさんいただき、何とか半年がたちました。

おかげ様で、いろいろなご紹介を頂戴し一時業務の大半はお断りしなければならないような状況が続いておりまして、大変心ぐるしい限りなのです。

本当にありがとうございました

 

この場を借りてご説明申し上げますと、単純に小所帯故に、アンコントローラブルな相手の選択に成果が依存する形での成果報酬ですとか、短期間のスポット業務で、しかも経営者の方と相互理解が得られないような形のものはお断りさせていただいて、一部のものは実績ある他社をご紹介するなどしています。一方でお請けさせていただいたものはかなりの労力を投下しておりまして、週40時間労働の時代、各業務それぞれ40時間を超える投下を行っておりまして、「第二新卒を雇用するよりもはるかに高いコストパフォーマンスを、雇用関係というあとくされなく提供します」と大見え切って受注した際の売り文句はおおむね実現できているものと思っています。

増員して対応力を増やせば、ご期待に沿える案件もあったのですが、その場合に品質を落とさずに対応できるだけの確信がなく見送らせていただきました。本当に実力がある人は私のところで働くよりも自分で事業をやっていることが多いということがやっているうちに分かり、社員ではなくパートナー形態での対応力の強化ということを「きぼうアライアンス」と称してここ3か月ほどは進めてきました。(当方で勝手にアライアンスメンバーだと思ってしまっている方もいるのですが)いずれも、専門的知識を豊富に持ちながら、「小さくても実業の経営の経験がある」「企業内で営業面、あるいは事業全体のリーダーシップを取ったことがある」など経営の口だけ、きれいごとだけで済まされない側面を知り、それに対して汗をかくことのできる人に協力をお願いしています。

 

そうして試行錯誤とバタバタの中、2018年はあっという間に終わってしまいました。しかし、きぼうパートナーの事業構想は、代表の私の時間売りをして生活費をいただく、ということにとどまるものではありません。

 

2019年は従来のベンチャー企業へのハンズオン支援に加えて、こんなことに取り組んでいこうと思っています。

1 コンテンツ販売やスクール事業

弊社の事業的には、スケールアウトできるもの、という考えでもあるのですが、それ以上に30代、40代の企業勤めに慣れきってしまった、でもこのままでいいとは思っていない、という方~この15年ほどのわたしのように~の背中を押すということを個別に行うことは難しいので、そこを補うものをやろうと思っています。もっともMBA科目は立派なスクールが、そして資金調達や助成金はあちこちで無料セミナーが開かれていますので、「どうすれば、生活の糧を得られるところを現実的にできるのか?あと1,2年で何を準備するべきか?」に絞っていこうと思っています。(これ、パートナー募集中です。)

事業の中心は、引き続きベンチャー支援に置くつもりなので、これはサブテーマということで考えています。このブログもここまで公開したブログは139本になりますが、そこを見据えてコンテンツを蓄積している部分もあります。

 

2 資本調達支援

これは今、一例実施中なのですが、本当に価値のある事業に対して、資本調達のお手伝いをする、それも対VCというよりも、事業相関性のある事業パートナーに対して持ち分対象以下でお願いする、ということを法人ネットワークを生かして実施することを進めていくつもりです。もちろん、それは私が納得するだけの事業計画と統制体制を構築する、あるいは私がそれをお手伝いして完成させることが前提です。

ベンチャーキャピタルのリスクマネー供給に果たす役割は大変大きなものがありますが、一方で時間軸の性急さ、経営・人に対する乱暴さに腹が立つような事例も耳にします。それとは別のやり方を目指しています。本来は弊社がその資本の供給を行えばよいのでしょうが、まだまだそれには力不足であり、その前段階としてこのようなことを考えています。

 

ぜひ、皆さまとご相談、ご交流の機会を持たせていただければ幸いです。

 

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