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あなたの「きぼう」になりたくて始めました~100稿目にあたって~

7月から開始した本ブログも本稿で100記事目になります。いつもお目通しいただきありがとうございます。

私は20代から「経営〇〇室」と開発や営業を行き来し、30代半ばからは業績の厳しい会社の代表、あるいは財務担当取締役を務めてきました。結果はこの記事にも時々書いている通り、決して大成功を収めた勝者ではありません。

そんな私が次の道を迷っているさ中、「やはり、この道に進もう」、と「きぼうパートナー」の起業を最終的に決意させたのはある若者との出会いでした。

 

当時彼は30歳、東大出で知的バイタリティに溢れ、社会の問題を事業を通じて改善していきたいという炎をメラメラと燃やして取り組んでいました。しかし、その情熱とパワーの一方で会社は伸び悩んでいました。話はじめて15分もしないでこの会社に何が起きているか、彼が何に苦しんでいるかはだいたいわかりました。よく私がいうように会社には業務のプロと経営のプロの両方が必要です。経営のプロは、グラウンドデザインの人とお金を単位にして言葉での描き方、そしてそれをオペレーショナルな拡張性のある仕組みにすること、それをできるだけ短いサイクルでPDCAを回すこと、その中で組織を果断に入れ替えることなどが求められます。彼はそういう意味では業務のプロであり高い理解度を持ち、同時に高い理想像ももっているファウンダーではあるが、経営の現実的なオペレーションのプロではなかった。

 

もう一つ、彼は人間というものに対する深い信頼を持ち、人の行動の動機がマズローの理論で言えば、「自己実現」に対する欲求で人は動くと信じていました。5人、10人ならばそれは実現できたでしょう。しかし、彼は1000人、1万人の組織にしたいと願っている。その時、私が見てきたのは、人は「口では頑張るというが、実際にはほどほどにしか働かない」「お金をぶら下げれば、よいというわけではないが、それでも一番お金が効果的」「人は老いて活力と柔軟性を失っていく」という現実、その「人」というものに対する見方は20歳近く早く生まれている私の方がより多くのケースを知っているし、人にあきらめているが、同時に彼と同様愛情をもっていないわけではない。私がそうであったように、その現実の「人」「組織」に対処しながら、それでも組織を運営して結果を出していかなければならない、という経営者の孤独な現実を彼に言いつけなければなりませんでした。

あるいは、あらゆる制度やシステムは優れた点、便利な点の一方で副作用も持っています。ノウハウを記載した宣伝用やアフィリエイトwebサイトやシステムの営業、導入でお金をもらうコンサルタントはそんなことは教えてくれず、「導入」という結果を求めます。導入したときに社員の心にどんな変化が起き、どんなリスクが生まれるのか?はじめてそこに向かっていく彼は一人ではきっと側溝に脱輪したり、ブレーキが異音を立てたりということになるでしょう。

 

私は決して経営者として大成功してきた者ではありませんが、経営に必要なあらゆる職種で実務と経営管理を行ってきて、そして乱暴な改革をしつつも実はそこに晒される社員の心の擦り傷に内心ではとても悲しい思いをして生きてきました。経営コンサルタント、というとマッキンゼーやボストンコンサルティンググループに代表されるようなピカピカの天才たちが今の私の2桁高い金額で仕事をする世界のことという怖さが私にはありました。しかし、経営者のいら立ち、孤独、自己矛盾を本当に理解できるのは同じような経営の経験をしたものだけであり、彼らの旅程ができるだけ危なくないように「危ないよ!そっちはこんな穴があるよ」と教えてあげるのは、私の社会的使命ではないか?そして、それが役に立つし聞いてくれる若者が現にいる。それが私がこの仕事を始めたきっかけでした。そのため、社名はコンサルティングやキャピタルではなく、「パートナー」にしたのです。

 

そうと決めたら、ロゴマークを創ろう、と依頼してできたのが、このアイキャッチ画像のロゴマークです。きぼうのKをかたどったのですが、固い壁に、お客様と私たちともう一つ専門パートナーの3つで挑み突破する、ということを表しています。(この専門パートナーというのは、私が何かの専門家というわけではないので、お客様の課題に応じて、技術であったり、原材料であったり、財務テクニックであったりというところのプロと手を組むということを当初から想定していたものです。)

 

スタートして3か月余りがたち、100稿目を迎え、その思い描いた事業構想はまずは緒に就いた、というところです。中小企業の経営の経験がある経営コンサルタント集団、というのは実はそんなに世の中にいません。言ってみれば、皆理論家ではあっても、実務の経験者ではないのです。ブログではその大技、小技を披露して「経営ってこんなもの」という私たちの見た姿を若い経営者、そして若くない経営者にもお知らせしていきたいと思っています。

本当に資金繰りに追われたことのあるコンサル、本当に社員の突き上げにあったことのあるコンサル、あるいは自分で手を動かしてその会社向けに帳票や規程を「わざわざ完璧ではない、今のその会社にあった」ものに改変して提供する、そうしたことをしてくれるコンサルタント会社をあなたは知っていますか?創業メンバーはそれができても、あとから入ってきた実務部隊にはそんな力はない、ただケースに既存のシステムや帳票類を当てはめるだけ、それが今、百花繚乱のコンサル業界の実情です。

さらに言えば、それを支払い意思額の小さい中小企業向けに好き好んでやる大手はなかなかいない、儲からないから。それを実施するために私が編み出したのがプロジェクトごとに必要なプロフェッショナルを糾合するアライアンス型の運営でした。

 

どうかこれからもご愛読いただき、そして、「相談してみようかな?」と少しでも思っていただければ幸いです。その若い実業家の夢を少しでも実現に近づけてあげたい、と心から思ったとき、「本当は自分もこんな風に20年前にしたかったのかな?」と思ったのです。そして、「始めるのに遅すぎるということは人生にないというじゃないか!今からそれをやってみよう!」、といい歳して思った時、それがきぼうパートナーが生まれた瞬間でした。

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