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いっそ休もう、そして稼ぐ準備を

 物流に従事されている方はそうもいかないのでしょうが、お客様の会社でも、明日30日と、連休明けに分けて交代でお休みを取って連休を推奨している方が多くなっています。最低5日は有休休暇を取得させる義務が昨年スタートしたことで、中小企業でもこの「長い休み」傾向が強くなり、政策の効果があったことを感じます。

 経営者は、いつだって仕事中なのでしょうが、それでもすこしはゆっくりできる時間が取れるといいなと思っています。しかも、家族に言われても、東京・大阪では店も行楽地も開いていないゴールデンウイークです。(東京では、神奈川、埼玉まで行けば実はいろいろ開いているんですが…)今日は、祝日ということで、そんな少しはほっとできている経営者の方にこの連休中にお勧めの「今だからできる作業」をピックアップしてみました。

①とにかく休む

 寝不足だと、作業スピードも判断の際の考慮できる要素数も落ちますし、だんだんとすり減って判断が苦痛になってきます。若い経営者の方は実感がないかもしれませんが、知らず知らずのうちに判断が短絡的になってきます。ゆっくり休み、日中は何も考えずに光を浴びて体を動かすような時間を意識して取りましょう。部屋からベランダに椅子を動かすだけでも、きっといい気分転換になります。
 そして、お酒は疲労回復には決して効果的ではありませんので、ほどほどに。

②まとめてインプットする

 昔は、こう書くと「読書」を指していましたが、今ではwebで様々なまとまった情報を入手することができます。もちろん、それが広告目的であることには注意する必要はありますが、それを差し引いても、2,3時間も調べて回っていれば、ある一分野でそこそこの基礎知識は得られます。ところが、普段は、その2,3時間がなかなか取れないでいて、社員から上がってくる情報や社員が調べたことを追認しなければならなくなっているケースが多くあるはずです。

 経営者はすべての責任者といいつつ、実際には、判断に足らないような基礎知識で、判断を強いられていることがたくさんあり、それをわかったふりを自分や他人にしつつ日々を乗り越えているものです。それは仕方のないことです。そして、そういうことが溜まったところで、その中でこの先、数か月で重要な課題になりそうなところをまとめてネットサーフィンでいいので情報を仕入れてみるのです。書籍でもAmazonで翌日届く時代ですので、適当な本があればよいですし、その分野の基礎的なことを知るのにはよいのですが、ビジネスに関連することは古い本だと使えなかったり、自分の求めている情報が1冊のうちほんの一部しかないことが多くあります。それに、そんな「知っておきたい分野」がおそらくは、たくさんあるはずです。連休前になると「連休中にお勧めしたい1冊」みたいな特集があちこちに掲載されますが、今そこにある問題に対処しなければならない中小企業経営者にお勧めなのは、「本はあきらめ、webであちこち関連情報を仕入れる」です。心の涵養ももちろんやりたければやればよいのですが、私が知る限り経営者の心に最も必要なのは、涵養よりも、休養です。

 長短はありますが、難しく考えずに、スマホ片手にいろいろ情報を仕入れてみましょう。それだけで部下との対話やメーカーとの商談がずっと実りあるものになることを休み明けに実感できるはずです。

③下書きをいっぱい手がける

 事業計画とか、経営理念とか会社案内やwebリニューアルとか…中小企業では経営者が言い出し、その上内容までやり始めないと何事も始まりません。しかし、それを「早くやらなきゃ」と思いつつもなかなかやり始められないもの。経営者と言えども人の子で弱いものです。

 そんな方にお勧めなのが、この休み中に、まずはこれらの「下書き」だけを手書きでもWordでもいいから、形にしてみるということです。この下書きにもコツがありまして、まずは、どんな構成にするかの「目次」を先に書いてしまうことです。次に、「こんな図・グラフ・表」、「こんな写真」をなんとなく決めます。そのうえで、コンテンツの内容を各章少しずつ、箇条書きでよいので書き始めます。

 調子が良ければどんどん書き進めればよいのですが、そうでなければ、行き詰ったところでファイルを保存して、他の作業を始めます。あるいは散歩やスーパーに買い物に出てもよいでしょう。すると、あら不思議…そういう時間に、「あそこはこうした方がいいな」「こういう言い回しが伝わるな」というアイデアが(これも①の睡眠・休息の効果があるように思うのですが)、浮かんできやすくなります。別にそれをスマホにメモらなくてもよいです。家に帰ってファイルを開いたときに忘れているアイデアなんて、忘れてもかまわないアイデアだったのです。覚えていることだけ追記、修正しましょう。

 こうして何を考えなければならないのか?が細分化された状態で形になっていると、それが頭の中に残っていて、世の中の現象を見たときに、アイデアが想起されやすくなります。アイデアをちゃんと整理するのは、最後にまとめてやればよいのです。時間がとれる、こういう機会に、自分の中でゆっくりと、しかし具体的に「醸成」するのです。

それでは、新緑溢れる、いつもよりすこし静かな連休に向けて

Have a nice HOLIDAY!

 

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