今日の記事は宣伝です。
このコーナーでも、「マーケティング」について書くことがありますが、「きぼうパートナーって何ができるの?」と言われて、「何でもできます!」と答えていては、それはマーケティング的には何も伝えていないのと同じです。
何かでNo1である、ということを主張し、それを信じるに足る理由を示す、それがマーケティングの第一歩であり、そこに特化して技術、商品、広告などを行い、結果その対象であるセグメントで「相談するならまずあそこの会社だよね」という認知を確立する。というのが大事、と会う会社会う会社に話している以上、自分もそうしなければなりません。
今、その対象にしているものが二つありまして(実際にはそれ以外にもいろいろお請けしているのですが、)そのうち、一つが「大学ベンチャー」です。
理由はいくつかありますが、
・技術的には今まで世の中にない新規性があるものである。ただ、それを対象セグメントをどう絞り込み、どうアピールしていくかの見せ方を決めていくことは決して上手ではない。そこの戦略立案は得意であるし、技術的な事やその実業での応用可能性を検討する能力はある。
・大学ベンチャーはシーズ期には、比較的緩い大学資金でスタートするが、そのあとの事業パートナーの組み立てのグラウンドデザインがされないまま、出会った資本と組む傾向がある。本当にVCがいいのか?実業会社からの資金がいいのか?あるいは、取締役会の組み立てをどうするのか?などを技術者側に立って助言してくれる人はなかなかいない。
・「売る仕組み」を考える人が少ない。経験が浅い。「皆、試作品を作って展示会に出す」というが、それでは売れないばかりか真似される原因を作るばかりである。どうやって売るか、それもそもそも日本でやるべきなのか、外国前提なのか?は彼らは上手ではない。
という点にお話ししているうちに気づいたからです。そこで、彼らの側に立って助言し、彼らをうまく利用しようという資本家と対等に対抗できるようにしてあげる、ということは私たちの特徴を生かせるであろう、と思っています。もちろん、初期の人事総務経理回りの処理のお手伝いや、広報回りの支援も行います。
実はこの分野をやってみたいと思ったのはほかにも理由があります。
一番大きいのは私自身が東京大学で研究職、それもインフラ計画系の実務的な研究を目指していて挫折してしまった経験があるからです。私にとって長く心の傷でありこのことは数年前までは人にも言いたくなかったほどだったのですが、本当は、今でも私自身ももう一度チャレンジしたいぐらいなのです。それを形を変えてやってみたい、という私自身の動機というのが実はあります。
また、これまで知り合った大学発事業、というのはおおむね事業リーダーが若くて熱心なのですが、その中で、「知らない分野は認めて人の話を聴く」「思い込みが比較的弱い」という傾向があると感じています。事業の発展を阻害する最大の要因は、「正しくない認知に基づく誤った判断」、あるいは「思い入れや政治などの他の価値判断がお金に優先すること」です。そのような事業者は言っても聞かないので、支援しても成果がでないのですが、大学ベンチャーは話を聴いてもらえて、やりがいを私も感じられるのです。
若い大学院生と話していると本当に楽しい。
というわけで無料相談受付中です。是非一度お話しませんか?