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Seasonally Report 2019年10月~12月

前回より、四半期報についても、メール、PDF形式からブログ、HTML形式に変更してご報告しております。10月~12月の活動実績をご報告いたします。なお、お客様の特定を避けるため、今回は、「事業分野別」でのご報告とします。

「こんなこともやってくれるんだ」と思っていただき、お声がけいただければ幸いです。

1 ファイナンス・アカウンティング関連

  • お客様の決算にあたり、売上リストと入金状況のチェックを行い、期をまたぐ案件の費用認識の問題や固定資産認識などの決算整理を行い、会計事務所との連絡窓口として適正な決算の完了に務めました。
  • お客様の経理業務のマネーフォワードクラウド会計シリーズを用いた自社内製化の工程設計と実務導入支援を行いました。この過程で、請求書払いの各部責任者の承認制度や事前の経費申請などの内部統制制度の同時整備を実施しました。
  • お客様の過年度決算での不明確な箇所の調査作業を進め、実態を明確化しました。
  • お客様の日繰り資金繰り管理の仕組みを構築し、運用の支援を行い、同時に年間の詳細な資金需給見通しを可視化しました。また、これが週次で経営者に報告される仕組みを構築しました。
  • お客様の窓口として金融機関各社への事業方針と現状、および決算内容と今後の取り組み、その結果としての資金需要状況について説明を実施し、今後の情報報告や連絡の関係性を復旧しました。
  • お客様の経理業務の能力、工数不足規模を明らかにし、それに足る人材の副業、クラウドソーシング等の方法による補充のための面接を実施し、有力候補との交渉を実施しました。
  • お客様の経理状況を分析し適切に管理するための補助科目設定や勘定科目分類ルールの改善案を立案し、期初分にさかのぼり修正実施しました。
  • お客様の個人所得税、報酬源泉税の計上と支払管理の改善を実施しました。また、eLTaxを用いた住民税の納付や法定福利費の納付フローの改善を行い、記録性や安全性の高い業務フローに変更しました。
  • お客様の顧問税理士(この選定も弊社がご支援)への報告内容の設定と報告の実施、また、懸念事項の相談の仕方などの教育を実施しました。
  • お客様の経理証憑のファイリング改善のルール化をおこない、実務指導をしました。
  • お客様の社員向けに自分の「経費の管理」が法律的にどのような要請があるか、そしてどのように経理にいかされるかや内部統制の重要性の説明をコラム等を用いて実施しました。
  • お客様の窓口として、金融機関と連携して信用保証協会の消費税率変更に伴う新規予算による保証付き融資の獲得(2千万円)を実現しました。また、短期~中期の資金見通しの明確化を用いて、短期融資1本とファクタリングサービスとの契約を実現し、資金流動化を進めました。
  • 事業計画立案に参加していたお客様が初期の資金の調達を完了しました。

2 HR,組織構成関連

  • お客様の経年劣化した給与規程、就業規則(継続実施中)の改定作業をお客様顧問社労士(この選定も弊社がご支援)と協力して行い、短時間勤務正社員制度やインターバル制度の明文化を進めました。→今後、これらを人材獲得競争要素として位置づけする作業をすすめていきます。
  • お客様の既に構築した勤怠管理の仕組み(こちらも弊社がご支援)の中での不備がないかを顧問社労士のチェックを受け、これをベースに運用改善を実施しました。
  • お客様の目標管理制度の整備をこれまで経営理念やビジョンから垂直降下させる形で策定することが多かったのですが、組織規模が大きいことやリテラシー教育と並行させる必要があることから、短期ビジョンをベースに仮作成しながら、長期の議論を進めるという方法にて開始しました。

3 営業支援関連

  • お客様の名刺交換先のデータベース化を行い、これを元にファイナンス、技術などの関係者に向けてメールでの情報配信を実施しました。

【当四半期を振り返って】

①事業ドメインとしての「経理」の位置づけ

意図せぬ事情によるところが大きかったのですが、当四半期は、お客様の経理、財務、内部統制の改善という実務の応急処置と仕組み構築にかかる工数が膨大なものとなり、その他の本来事業の中心としてきた戦略策定と実行体制の整備(上記2)やその実行の一部(上記3)に関する実績が少ない状況となりました。

改めて申しますと、当社は中小企業の「業務遂行の強靭さを実現する」ことを事業の主眼としており、経理財務の専門コンサルではありません。

しかしながら、財務的信頼性は資金調達やその後の計画において会社の信頼性に関わる事項であり、これを早期に確立することが当該企業の社会的価値の増大には欠かせないものと考え、同時に社内の状況理解と実務的知識を兼ね備えたリソースが周辺に当社より秀でた者がないという観点から対応を進めさせていただいたものです。

経理実務のアウトソーシング受託を当社の事業ドメインとする意図はないのですが、月間1200仕訳程度の企業の経理を一旦丸受けして整理して定常運用状態に持っていくことが成功しつつある状況は、当社としても新たな実績となったと考えております。

また、通称「きぼうアライアンス」として各分野の専門家との連携を強化して顧客対応にあたるという点については、税務、労務に関しては今期実績を得ることが出来ました。今後は経理実務と法務周りにこれを拡大していくべく当社としてもパートナーの強みを学び提案の際に生かせるようにしていく所存ですので、ぜひご連携のお声がけをいただきたく存じます。

②事業拡大の動き

一方で当期は、これまでにも増して多くの新規顧客候補のご紹介をいただき、あるいはご提案をいただいたのですが、①の経理実務の負担が11月までは異様に大きくなかなか具体的な提案までもっていくことができませんでした。関係者の方にはお詫び申し上げます。正月休みにキャッチアップに務めるつもりです。

これまでフルハンズオンの事例をいくつか実施し、「修羅場を共に乗り切る馬力」という点については、実証できたと考えておりますが、このやり方はどうしても一度に多数の企業を展開することが難しく、お話をいただいても中途半端を避けるために途中断念しているケースも多くあります。こうしたことへの対策は次項にてご説明したいと思います。

また、本四半期も中国関連案件はございませんでした。しかし、次期案件ではこれに関わる事案も決まっており、再度プロモーションをしていくつもりです。

また、M&A案件についても引き続きいくつものお声がけをいただいたのですが、時間的制約で十分な動きを取ることが出来ておりませんで、一部の小型案件を継続するにとどまっております。M&A自体の取り扱いを主力にする予定はありませんが、お客様の戦略上検討しているケースはいくつも保有しており、積極的にオプション提示していくつもりですので、引き続き関連する皆さまとの情報交換をお願いもうしあげます。

今後の事業展開方針について

2020年においては、業績にコミットするレベルのハンズオンフルコミットスタイルのお手伝いを同時に展開する先は2~3社にとどめ、その他は特定範囲でのお手伝いを増やしていく方針で進めております。

一方でこれまで自身で事業責任者としても、外部パートナーとしても、事業再生やターンアラウンドの場面特有のノウハウというものがあることから、これを他の専門家と体系化するということの協議を進めております。当初、コンテンツ販売を実施すると予告していましたが、それがこの内容であったため、部分論での販売は取りやめ、カリキュラム化するという方向性で準備しております。

年末にあたり御礼

昨年7月に創業したきぼうパートナーもなんとか一年半となり、2度目の年の瀬を迎えることができました。これも皆さまのご支援があってのことと深く感謝しております。

この一年はなんとか信頼をストックし関係先を広げることができたものと思っております。2020年は、事業の拡大を実現することに重点的に取り組みたいと思っております。ただし、かねてから申しておりますように人数的に拡大ということにはあまり重きを置いておらず、連携の中で課金機会を増やしていく形と、コンテンツセールスという形を取りたいとおもっております。

引き続きご指導ご鞭撻のほどお願いもうしあげます。

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