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面白い商品をマッチング目的でご紹介してみるシリーズ①

弊社は商品の取次ですとか紹介で手数料を得るということはしていません。弊社はビジネスモデルを作ること、それを仕組みとして軌道に乗せることを事業の中心に置いているからです。

ただ、時々かなり魅力的な商品というのに出会います。私がいうのですから、ちゃんと科学的根拠や性能証明もあります。本当はそういう商品をきちんと販売できる体制を作ることを一つ一つやっていければいいのですが、相手方の会社の事情や弊社のリソースの制約もあり、そうもできないケースも実は多いのです。これをキチンと取り組んでくれる会社を見つけて、弊社のお付き合い先とマッチングすればもっとお互い上手く行くのではないか?と思って、これから時々そういう商品をご紹介していきたいと思います。

このシリーズで紹介する商品は、適当に提案書だけ見て相手の営業トークを聞いてご紹介するようなものではありません。実物と実際の性能や効果を見て紹介します。お金をもらっても弊社の信用を傷つける恐れがあるものは紹介しません。もし、ご関心がある方がおられましたら、お問合せ欄 http://kibow.biz/お問合せフォーム/  からご連絡ください。このことに関して、マッチングが成立してもお問合せされた方から料金をいただくことはありません。

病院の大人用紙おむつの廃棄

1回目にご紹介するのは、「ごみ処理機」です。ずいぶんオーソドックスな分野で、食品リサイクル法が改正され微生物処理型の性能の優れた第二世代機がいくつか出てきたり、ペットボトルを分解(これは実物を見ていないので話だけです)する機械などの話をたくさん聞きますが、今回ご紹介する機会は、そんな最先端とは全く無縁で、もう20年以上の歴史を持つ、ある機械です。

この機械の特徴を簡単にご紹介すると、次のようなものです。

  • ガスか軽油で加熱しながら攪拌することで水分を飛ばし、減容する。しかし、焼却ではないので、煙やダイオキシンはでない。(焼却炉ではない)そのため、焼却炉の設置基準の規制を受けない。
  • 減容率は(水分がほぼ0になるので)生ゴミなら90%以上、今回話題にする紙おむつで80~85%と安定して高い(つまり、容積は1/5以下になる)
    。黒い土状のものになる。微生物型ではないので、生物の量や内容物により、うまく減容しないとかにおいが実際には取れないと言ったことは起きない。
  • 塩化ビニル系は投入できないが、布、紙、ポリウレタン等はゴミと同じく投入でき減容できる。(ただし、大きくて厚い布などはあらかじめ裁断しないと中で撹拌機能部分に引っかかることがある。
  • 減容だけでなく、「滅菌」する機能がある。(検査結果あり)これにより、感染性の特別管理廃棄物を一般の産業廃棄物として処理することができる。
  • 臭気を消す装置を内蔵しており、運転に伴う臭気が発生しない。

この特徴を生かして、お付き合い先では、大きな医療機関や介護施設にこの機械をご紹介していこうとしています。これらの機関では、大人用紙おむつの処理に大きな費用が掛かっているからです。特に一部の自治体では医療機関からの紙おむつを感染性廃棄物として処理する指導が行われており、これらの自治体の医療機関では費用が高騰する傾向にあります。さらに、保存期間の終わった紙カルテや最近のウレタン製の手術着や手袋、原料によりますが一部の医療器具(針等はもちろんダメです)も投入し減容することができます。結果として、廃棄物の量は8割以上減少しますので、処理費用もそれに応じて減額できるはずです。

現在の業者が減額に応じない場合は、別の事業者の紹介も弊社の方で(一部自治体を除き)可能です。

機械自体はかなり高額であり、メンテナンス費用も定期的に生じます。しかし、それでも月額100万円をこえる処理費用が発生しているような施設では目立って収益を改善することができるはずです。ケースによりますが施設側の採算分岐点はその半分程度のところです。

この数十万円以上の処理費用というのは着手当初はずいぶん多いな、そんなところあるんだろうか?と思っていました。私がその前に見てきた数十室程度の介護施設では7~10万円程度の月額費用のところが多かったからです。ところが、実際に営業を進めていくと首都圏の300床レベルの病院で月額200万円をこえるような事例はざらにある、ということがわかってきました。また、慢性期医療を中心に取り組まれる病院ではそこまでの規模ではなくてもメリットがあるケースも多くあります。ちなみに200床以上ある病院は関東甲信越以北だけで約600あります。

当初はメンテナンス料込で月額レンタル式のはやりのサブスクリプションモデル化することも検討したのですが、病院の場合支払い能力が高いケースが多く、かつリース等の与信力も高いことから一括買取やリースを希望されるケースも多いようですが、これも今後の検討ポイントです。

この商品のKSFは、「大~中規模の医療機関の理事長等決済権者にいかにきちんと説明でき推進にご協力いただけるか?」ということに尽きます。私のこれまでの経験でも、医療機関は理事長個人は経営改善意欲がかなり強いのだが、周囲に多数の反対勢力がいてプロジェクトがとん挫する、という経験が多くあります。一般企業のようにコストパフォーマンスを第一義に全体が統制される、というものとは違う要素を感じており、決して単純にアポをとって説明すればよい、というわけではないのです。

私がこの商品に関心を持った理由はいくつかあるのですが、一つはメーカーが郊外の町工場なのですが、主要代理店(私はこちらとお付き合いしている)さんもメーカーの社長さんも「きちんとしていた」からです。騙すとか過度に吹かすとかいうことがこの人たちにはなさそうでした。また、もう一つは、ただのごみ処理機にとどまらず、「高齢者の医療、介護」という今の社会課題、それも大人用紙おむつという、肉親も、施設で働く人もできれば避けて通りたいと思っている問題に取り組むものであるからです。私は以前からごみ処理費用の削減にはかなり実績をもち商品ネットワークや力のある専門家も知っているつもりですが、この仕組みは原理は非常にオーソドックスなものの組み合わせなのですが、減容、焼却なし、滅菌、混合処理可能などの特徴は他にない商品でメリットがある人にははっきりとある商品である、というのが3つめの理由です。

病院にネットワークを有していて有益な提案がしたいと思っておられる方、あるいは病院経営に携わっておられて廃棄物の費用や自家処理体制を改善できないかと思っておられる方がおられましたら、おといあわせください。また、離島でのごみ処理やバーベキュー場などでも輸送費が低減できるという点で処理費用削減に効果が発揮できます。(滅菌機能がない少し安価なタイプもあります。)

ちなみにこの機械、南極昭和基地にて納入運用されつづけて3代目です。そのくらいの運用信頼性と環境性能を有しているものです。こんな強いアピールポイントがあるのに売れないのを解決したいと思っています。

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