今週は、いくつかの弊社のお手伝いしているお仕事を宣伝を兼ねてご紹介したいと思います。それを狙ったわけではないのですが…一風変わったお仕事ばかりお手伝いをしています。
今日ご紹介するのは、「メルトキング」というゴミの減容装置のお話です。この装置の話は実は4か月前、こちらの記事でもご紹介しました。なぜ2回目の登場かというと、この商品が私が一番儲かるからではありませんでして…私がやっている中では、一番効果がわかりやすい、安心して説明できるし、トラブルになりにくいからです。
内容紹介は上の内容と変わっておりませんので、重複は避けます。この機械を先月末実際に設置納品し、試験稼働させる現場に立ち会ってきました。その模様や実感、また、前回の掲載後、何件か問い合わせをいただいたのですが、そのことも含めてご報告します。
1 搬入の様子
前回、大型機器だ、と書きましたが、どのくらい大きいかというと、下の写真ぐらいの大きさが本体だけであります。メーカーの社長さんと助手の方、それにクレーンを操作してくださる方の3人であらかじめ決めた場所に正確に設置していきます。本体だけだと1時間程度で据え付けは終了できます。ただし、この日は、大きなオプション(脱塩素臭装置)がありましたので、2台で3時間余りかかりました。
この上のギャラリーの写真はオプションも含めた設置風景を示しており、通常の設置では発生しません。これをなぜ示したかというと、最後に「見学会」のご案内をするのですが、実際見に行ったらちがうじゃない!という指摘を受けるのを避けるためです。
2 試運転の模様
設置日の翌日、メーカーの社長の指導の元、納入先の大病院(神奈川県 400床弱)の総務部門の責任者の方が実際に試運転を行いました。
①投入の模様
これまでは朝8時過ぎに大型の産業廃棄物収集車が来ていたのですが、翌日からはその収集形態が変わりました。まず、ごみをメルトキングに投入します。その模様が次のギャラリーです。
説明しながらであったり、保管場所(投入口に近い場所にまとめれば作業効率ははるかに改善します)や保管形態(丈夫な段ボールに入っていると、そこから取り出し作業が発生するなど)がまだ、最適化されていないため、この投入作業には、この日は30分近くかかりました。ただし、他の例では、1000キロタイプをフル稼働させるにも投入は15分もあれば終了しています。
この日投入した試験運転用のごみは、初回ということで使用済み紙おむつ類を中心に、450キロでした。(この病院では最大800キロぐらいまでを1回に投入予定です。)
②運転中
投入口、そして排出口を締め、運転ボタンを押すと運転を開始します。運転中はほぼ無音ですし、無操作です。自動で加熱、滅菌、冷却などの動作を行います。そして、これが大事なことですが、まったく無臭です。都市ガス型では石油が燃えるにおいもしません。水蒸気は排出するのですが、それも無臭です。
おいてあるゴミの方が、キチンと管理されているとはいえ、むしろ有臭です。なお、ごみの種類に応じた設定変更も、当初はメーカーが調整を行いますが、普段はその前提となる種別であれば操作は不要です。
③排出
夕方、(この日は量を減らして6時間後だったのですが)、排出口から掻き出し棒でごみを排出します。
標準では掻き出し棒で掻き出す仕様なのですが、オプションでバキューム装置を付属し、一気に吸い上げすることもできます。掻き出しの場合の作業時間は10分程度です。一見、面倒そうですが、なぜそんなに短く済むかというと…量が大幅に減るからです。上の写真の右側の廃棄物はこの日の計測で75kgでした。投入したのが450kgでしたので、ちょうど1/6.減容率は83.3%でした。
黒い炭状になったものが元「おむつ類」です。焼却炉ではありませんので、煙やダイオキシン類は一切排出しませんが、このように黒い無臭の土状のものになります。そして、完全に滅菌されています。そのため、、これを一般ごみとして廃棄することができます。容量は1/6になりますので、廃棄物運搬、最終処理費用も大幅に減るはず、というのが今回の仕組みです。
3 今後の運用体制
このユーザー様では、習熟後は、運転を1日2回実施し、おおむね午前9時半~10時と午後4時半~5時に投入と前回分の掻き出しを実施する予定です。また、投入作業の軽減のためのごみの保管場所の調整などを実施される予定です。
設置と試運転には、この病院の理事長がお忙しい中、ちょくちょく視察にきてくださっていました。経営強化のtめに、本製品の導入を強力に推し進めてくださった方なのですが、その方をもってしても、試運転の様子を見た感想は、「本当に8割以上減るんだ」でした。(食品残飯、おむつ等は水分を多く含んだごみだからこそ減りやすいのです。コピー用紙等が多いこの減容割合はもちろん減少しますし、生ゴミだけだともっと大きく減容できます。)
補足
廃棄物自体は有機物のため、肥料になるのか?というとなるのですが、その部分の成分保証や混入物の管理などをしないといけなくなるため、これを機能としてはうたっていません。ただし、現在の食品リサイクル法では、なるべく肥料、飼料としての再利用を促進するということが推奨されていますが、最終的な数値報告には、「減容」を含めることが可能です。(2019年9月現在)そのため、その部分においては、本機器は「食品リサイクル法対応」です。
また、市町村が行っているごみ減容機器への助成制度を活用することで導入負担を一部減らすことも可能です。
4 現地見学商談会を実施します。
論より証拠。というわけで、東京エリアにてこのユーザー様のご協力をいただき、四半期に一回、見学会を実施します。対象は、本製品の導入にご関心のある医療、介護、食品製造等の方と、これらの方への経営支援を行っているなどのご紹介者様です。事前に弊社のご支援先よりお伺いして状況等教えていただいたうえでのご日程等のご案内となりますが、第1回は10月中旬を予定しております。
ご関心のあります方は弊社お問合せ機能(こちらをクリック)からお問合せください。
5 きぼうパートナーは何をしているの?
弊社は、この商品をお取り扱いを拡大していこうとしている、ある会社をお手伝いしています。この会社、まったくの異業種で半世紀近く東京で活躍してきた会社なのですが、その市場が激変し、ほとんど消滅してしまいました。その中でこの会社の持っている経営資源を生かしながら、何を事業としてやっていくべきか?を代表とご相談した中で、代表の豊富な経営層、特に医療機関の人脈を生かして、しかもさほど難しいことを知らなくても丁寧に正直に説明すれば理解していただけるものとしてこれが良かろうということになりました。(その選択の過程ではちょっとした失敗もあって私もそれを阻止するあたりからお手伝いしているのです。)
そのうえで、代表や会社の方があまりそういうことが得意ではない、効果試算の仕組みや販促資料、資料映像の作成、それにご協力いただける販路探しやその方との調整の一部代行、その結果としての事業計画の立案とそのための資金、人員の調達計画などの「事業化プロセス」をお手伝いしています。
この機械は運用安定性が高く、効果がはっきりしているので、変なごまかしやうそを言わないでも、効果があるお客様を見つけて、そこへご提案する効果的なパスを見つけてお話しすれば、なにがしかの反応が確実に得られます。そういう点も、今の世の中ではちょっと珍しい、私にとっては「好感度」商品ということで、少しずつお手伝いしているものです。
ちなみにこの仕事のお客様サイドのカウンターパートナーは、私が財務担当役員として潰してしまった会社の営業担当役員だった方でして…お互い当時の不明を詫びながら、再度タッグを組んでいる、という意味でも私個人にとっては意味がある仕事だったります。